2011.06.02(木)

濃いい味は一美の味


普段、あまりラーメンというものを食べないが、先日久しぶりに食べた。
こういう濃い味のものを食べると、一美(いちみ)のことを思い出す。

110602b


あの日も、私はめったに食べない鍋焼きうどん(「みそ煮込み味」←味濃い)を
食べていたのだった。
そこへ一美が駆けつけてきて、鍋に顔を突っ込んで
わっしわっしと食べ出したのだった。
もう病気でほとんど何も食べようとしなかった一美が、
喜んで食べたのだった・・・。

でも、こんなもの猫の体に良くないから、と
私は一美にあまり食べさせなかった。



あの時、

もっと一美に食べさせてやれば、一美は元気を取り戻し、
今も生きていたのではないか・・・?

いいや、あの時だって少しは食べさせたけど、その後下痢ばかりだった。
食べさせたって下痢して衰弱しただけだったろう・・・。

でも、どうせ死ぬんだったら、最後に好きなものを好きなだけ
食べさせてやれば良かったのではないか・・・?

いいや、あの時は、まさか死ぬとは思ってなかったんだから、
そんな風に考えることができなかったのはしょうがないことだったのだ。

でも、じゃあ、・・・



こんな風にぐるぐると
思いだけが頭をめぐり、
気付けば涙がこぼれてる。


110602a


│posted at 12:31:02│
2010.12.12(日)

ノラ猫たち

10年間、近所の土手をぽちゃりと散歩してきた。
土手にはたくさんのノラ猫がいる。
昔、ミーニャンという猫がいた。
101215a
(ミーニャンについてはこちらを参照→エピソード「河原のミーニャン」

私はミーニャンが大好きだった。
いつも寄ってきてくれた。
撫でることもできた。抱っこもできた。
ぽちゃりとも仲良しだった。
101215c

101215d

4,5年ほど前から、いつのまにか、ミーニャンを見かけなくなった。

101215b


私はなぜ、ミーニャンを連れて帰ってうちで飼ってやらなかったのだろう・・・。

101215e


そのことが、今も悔やまれる。




去年、土手で拾った一美を失った。
そして今年もまた、救いたかったのに、救えなかった命があった。

皆から「シロ」と呼ばれていたそのオス猫は、両脇腹に大ケガをしていた。
11月21日、ご近所のご夫婦が協力してくれてシロを捕まえることができ、神奈川県動物愛護協会の病院に入院させることができた。
入院中も警戒することなく、人にスリスリ甘えてきてくれた。
23日、バックリ裂けて肉がむき出しになっていた両脇腹及び腹部を縫い合わせる手術をしたが、術後も辛そうな様子は全くなく、頭をこすりつけ、ひざに乗ってきて甘え、ゴロゴロのどを鳴らしていた。
が、3日後に容体が急変。
27日の朝、息を引き取った。

シロを捕まえてくれたご夫婦はシロが退院したら飼ってくれる予定だった。
名前も「ハル」と決めていた。
ハルの前途には幸せだけが待っている。そう思っていたのに・・・。


101215f
シロを捕まえ即動愛の病院にて入院。
両脇腹がバックリ裂けていて痛々しかった。

101215g
撫でられるの大好き!
入院中も痛いとか辛いとか思ってない様子。

101215h
手術後も相変わらずスリスリ。元気だったのに・・・


101215i
シロ改め「ハル」の亡骸は、飼い主さんによってにぎやかに飾られた。
大好物の「ちくわ」ももらって。しかも「紀文」だよ!

101215j
ハルと一美は同じ場所でノラしてたから、顔見知りのはず。
遺骨となっての再会。
左一美「シロ兄ちゃん、おかえり。」
右ハル「あれ、三毛ちゃん、ここに居たの。」

101215k
ハルの遺骨はいつも彼が居た桜の木の下にみんなで埋めた。
数日後、お供えした花がいつのまにか増えていた。
ハルはみんなの人気者だった。




101215l

この時期、土手から見える夕焼けはとても美しい。
この夕焼けを、ミーニャンも見ていた。
一美も見ていた。
ハルも見ていた。

同じ夕焼けを見ていたこのかわいい命たちを、私は、どの子も救ってやることができなかった。


私は、何をしているのだろう・・・。


この子たちの死を無駄にしないために、私は動き出さねばならない。
今、そのための準備をしている。
この年末年始、そしてこれからもずっと、
私は、この土手のノラたちに、自分ができることをしてゆくつもりだ。

│posted at 16:53:33│
2010.12.01(水)

指の傷跡

去年の12月2日、ぽちゃりのお散歩コースの土手で病気の三毛猫を拾った。
6日後にうちの子にしようと決め、「一美(いちみ)」と名付けた。
でも、その夜、一美は死んでしまった。

一美が死んでもうすぐ1年が経つ。


101201c


一美を看病していた頃、一美は食が細くてあらゆるおいしそうなものを目の前に並べても何も食べてくれなかったので、口をこじ開けて無理矢理食べさせることが多かった。
これをやると、イヤがって「ブエッ」と吐き出してしまう猫も多いのだが、一美は食べ物を口の中に入れてやりさえすれば、ヒシヒシと素直に食べてくれた。

が、この時、一美の口の中に手を突っ込むため、指に一美の犬歯が刺さってケガをした。


一美が死んだ数日後、私の親指にはその傷跡が残っていた。

101201a

一美と触れあった証。
一美が確かに生きていた証。


私の親指にこの傷跡は、
今はもう、ない。
│posted at 21:08:32│
2010.04.05(月)

一美の前に

100405a


私は、ノラ猫は大好きだけど、エサをあげたことはない。
面倒を見るのなら、一生見てあげるべきであり、
その覚悟がないのならエサをあげるべきではないと思うから、
やったことがない。
そんな私がなぜ、2009年の年末、風邪で眼やにだらけだったノラ猫の「一美(いちみ)」を拾い上げて面倒を見ることにしたのか、それにはちょっとしたわけがあった。

それは一美を拾い上げるより1年半ほど前の2008年7月のこと。
動愛に保護された子猫で、既に里親さんが決定している2匹の子猫を、ほんの3週間ほどだったが、我が家で預かることにしたのだ。

1004051
真ン丸お目々とカギしっぽがかわいい
ちょっとポケッとした男の子「てるお」


1004052
パッチリお目々が魅力的な
賢く活発な女の子「ルネ」


2匹とも目が魅力的な子だ。(似ている2匹だが、血のつながりは全くナシ)
ところが、我が家に来て数日後、2匹とも風邪を発症。
鼻水、涙目、クシャミ・・・
そのせいで魅力的だった2匹のお目々が、ヒドイことになってしまったのだ!
特にルネちゃんはひどかった。
1004053
上下まぶたの内側の皮膚が、腫れあがってしまたのだ。
放っておくとこの腫れあがった上下の皮膚がくっついてしまい、メスで切開しなければならない状態になるという。

必死の思いで目薬や点鼻薬を投与する日々。
ダルそうで辛そうな子猫たちに薬を無理矢理投与する作業はかわいそうで本当に辛かった。子猫たちも辛かった。でも頑張ったおかげで、子猫たちの風邪は少しずつ回復。

1004054
少し治ってきた頃。
まだグズグズしてはいるが、腫れは大分ひいたルネ(右側)の目

1004055
ほぼ完治した頃。
あんなにひどかった目が、ほぼ元通りのパッチリお目々に。


そして、元通りの健やかなかわいい姿で、里親さんのもとへと旅立ったのだった。


この時の経験があったから、
風邪で辛そうな一美を見た時、「風邪なら治せる。」と思って
看病することにしたのだった。

結局、一美は単なる風邪ではなかったようで、
ひどい下痢が続いた挙句、死んでしまった。

でも、「拾うんじゃなかった」とは思っていない。
できるだけのことはしてやった。
一美もうちにいる間、満足そうだった。
そう思えた。

一美を失ったことよりも、一美というかわいい存在に出会えたこと、触れあえたことの方が嬉しく、これからももっともっとたくさんの命と出会いたい。
そう思えた。

100405b



余談だが、
子猫たちがうちにいた間、小さなコマで遊ばせてやった。
赤いコマと青いコマ。
コロコロ転がるコマを追って2匹は楽しそうに遊んだ。

1004056


1004059
ぽちゃりのベロにジャレるてるお

1004058
ぽちゃりをからかうルネちゃん

1004057
ぽちゃりのしっぽにジャレるてるお



子猫たちはヤンチャだったぶん、2匹が里親さんのもとへ旅立った後の家の中は静かで、本当に寂しかった。

その寂しさの中、もう使わない子猫たちのものを整理していたら、2つあるはずのコマが一つない。赤いコマはあるのに、どこを探しても青いコマがないのだ。
いまだにそのコマは見つかっていない。

いつか、てるおが、「コマ、かえしに来た!」と
遊びに来るのではないかと期待している。


│posted at 13:14:21│
2010.01.25(月)

かわいい一美

土手のノラ猫だった一美(いちみ)のことは、月に数回見掛ける程度だった。
目がパッチリしてて小柄でかわいい三毛猫だなと思っていた。
「パッチリ」といっても真ン丸で大きいというわけではなく、
クレオパトラみたいな(会ったことないけど)、魅力的な目をしていたと思う。
「と思う」としか言えないのは、
所詮散歩途中で見かけるノラ猫だったからしっかりと記憶しておらず、
そして私がそのノラだった一美を去年の年末拾い上げ、家で面倒を見ていた間、
一美は病気のために常に涙目で、いつも目を細めてあまり目を開けられない様子だったから、

そしてそのまま死んでしまったから、

本当の一美の目を、私はちゃんと見ていないのだ。


100125a
うちにいた間は常にこんな感じで目を細めていた


100125b
唯一残る比較的一美らしい目の一美。
この時は大好きな鍋焼きうどんを食べて少し元気になり
動きまわっていたから目も開き出したのだ。
そして、この丸っこいしっぽ・・・!



一美はしっぽもかわいかった。
短いカギしっぽだった。
ウサギのように丸っこいしっぽ。
ちょうど、「ハニーシトロン」という焼き菓子のような形で、

100125c
それがクイクイと左右に動いたり、クルリとまわったりする様子は本当に愛らしいのだ。

一美を家に入れて4日目、下痢が続いていたせいでおしりがひどく汚れていたので、おしりの部分だけ軽くシャワーで洗うことにした。
鼻が曲がるような悪臭が立ち込めたが、それでもかわいいこのしっぽがきれいになってゆくのが嬉しかった。
基本的におとなしい一美は洗っている間もそれほどイヤがらなかった。
というより、病気のため、抵抗するほどの体力もなかったのだろう。
ドライヤーで乾かしている間は、いよいよ疲れ果ててしまったのか、小さな頭をコテンと私の腕に預け、ほとんど眠っていた。
でも、その頃の私はまだ、一美をノラに戻すつもりでいたから、
「こんなかわいい姿を見てしまうと情が移ってしまう・・・」と、その愛らしい姿を見ないようにした。


小柄な子だったけど、耳が大きくて立派だった。
真ン丸頭がかわいかった。

100125d


一美がうちに来て6日経った時、もううちの子にしようと決めた。

元気になったらかわいいしっぽ、いっぱい触ろう。
かわいいお手手、何度も握ろう。
かわいい頭、たくさん撫でよう。
元気になったら一美の本当のお目目、見れるよね。
まだ一美の三毛柄の配置、よく分かっていないけど、そのうち覚えられるだろう。
うちの子にするんだから、これから一美のことたくさん知ってゆけばいい。
でも、今は病気だから、安静にしてあげよう。
だから今日はもう、おやすみ・・・

その数時間後に一美は死んだ。


死んだ一美は目をパッチリ見開いていた。
死後硬直はなく、かわいい両手はクンニャリしていた。
お口もきちんと結んで、少しニッコリしているようにすら見えた。
動愛で、猫の遺体はたくさん見てきたけれど、
こんなにかわいい様子の遺体は見たことがなかった。

少し口を開けさせて歯を見た。
真っ白な小さな歯が整列していた。
一美はまだ若かった・・・。



100125e
カメラのヒモにじゃれて遊んだ時の写真。
元気になったらいっぱい遊ぼうって思ってたのに・・・



│posted at 09:45:02│
登場人物 1

poimage

ぽちゃり(POCHARI)
オス犬 乙女座B型
ベロ長足長鉄道マニア
好きな食べ物:バームクーヘン

 
登場人物 2

jrimage

ジュニア(JUNIOR)
オス猫 牡羊座AB型
顔は良いけど心は悪い
趣味:女装、呪術

 
登場人物 3

tamayanimage

タマやん(TAMA)
メス猫 山羊座 FIV(猫エイズ)陽性型
ノラの国からやってきた
極秘情報:実は二児の母
2012年6月 没

 
登場人物 4

sizuoimage

シズ夫(SIZUO)
オス犬 水瓶座A型
元気なおじいちゃん
特技:パンダの赤ちゃんのものまね
2013年4月 没

 
登場人物 5

maosukeimage

マオチュケ(MAOSUKE)
オス猫 牡牛座A型
永遠の少年
言っておきたい事:キジトラじゃないの。
キジシロよ!

 
登場人物 6

neraimage

飼い主1
69年生まれ 女
当blog管理人
特徴:ガニまた

 
登場人物 7

ojiimage

飼い主2
68年生まれ 男
ぽちゃりのお抱え運転手
好きな食べ物:キャベツ